司法書士のつぶやき

愛知県春日井市(勝川)の司法書士が日々の業務を通じて感じていることや、ニュースその他の雑感を綴っています。

敷金が返ってこないけれども

保護した二代目ネコは避妊手術も終え、よく食べるようになりました。
このままでは「むっちゃん」という愛称が「むっち」になってしまいそうなので、ニャーニャー主張されても適量しかあげないようにします。
(避妊手術前は自分で食べる量をセーブしてました)

賃貸物件からの引越し

3月は新生活などのために引っ越しをされる方も多いですが、敷金が返ってこない、むしろ原状回復費を請求されてしまうという話をよく耳にします。

司法書士や弁護士が立会や交渉を行うことによって、不当な請求を退けることが可能となるのですがひとつだけ問題点があります。

敷金返還と問題点

敷金の額はもともとそこまで高くないことが多く、原状回復費用がゼロではないケースもあります。
しっかり清算することに意義はあるのですが、やはり懐から出ていくのは抵抗があるという方もいらっしゃいます。
実際に、詳細をご説明した上で戻ってくる金額と依頼料が同額になる見積もりをしたところ、依頼をしなかったという方もいらっしゃいました。

泣き寝入りするしかないのか

司法書士や弁護士に依頼すると足が出てしまうかもしれないという不安はあるけれども、敷金を返して貰えるどころか言われるままに支払うのも癪だという方はどうしたらいいのでしょうか。

インターネットで調べると国交省のガイドラインについての解説などをおこなっているサイトはたくさんあります(このブログでも以前解説を投稿しています)。

しかし、具体的にどう計算するのかについては個々の事情などもあるため踏み込んだ計算例などはほとんどみかけません。

自分で交渉するために

依頼はしなくとも交渉は自分でできる。
そのためには根拠となる計算書が必要となるけれども、具体的な計算方法や計算例がないために困っている方は弁護士や司法書士との相談時その旨を伝えてみてください。

さいごに

国交省のガイドラインなどを参考にご自身で計算することができるのであれば、こうしたサービスを利用する必要はありません。
あくまで面倒な計算などを代わりに行うだけです。
もちろんご自身での交渉が難しいということで司法書士や弁護士に依頼するという選択肢もありますし、ストレスなく安心して清算できるという意味では依頼をおすすめしたいのですが、費用のことを考えてこのような相談方法があることを頭の片隅にでも留め置いていただければと思います。

ss-shoshi.jpn.org

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