司法書士のつぶやき

愛知県春日井市(勝川)の司法書士が日々の業務を通じて感じていることや、ニュースその他の雑感を綴っています。

インターネットオークションのトラブル対策

MHF-Zのパッケージ防具があまりにも優秀すぎて目標を見失いつつある坂口です、こんにちは。
GR200にしないと素材が手に入りません。

インターネットオークションとノークレーム・ノーリターン

ネットオークションサイトでの取引も頻繁に行われるようになっています。
そしてノークレーム・ノーリターン特約もよく目にするので、この特約について少しお話します。

特定物と不特定物

出品されている商品が容易に代替品を市場で調達できるものを不特定物といいます。
ネットオークションにおいてはこの不特定物であるケースはかなり少ないと思うため、以下の説明は特定物を前提です。

特約の定め

商品に関して一切のクレームを受け付けず、返品も受け付けないという意味合いで、この特約に同意した人しか申込みを受け付けないという売主の意思表示です。

ノークレーム・ノーリターン特約の有効性

すべてのケースにおいてこの特約は有効というわけではありません。
数量不足や、商品説明に記載していないキズや汚れがあることを知っていながら入札者や購入者に告げずに取引をした場合、売主はこの特約を主張することができません

このようなとき、たとえノークレーム・ノーリターン特約があったとしても売主は瑕疵担保責任民法572条)を免れることはできず、買主は契約解除、損害賠償を請求できることになります。

トラブルを防ぐために

利用するオークションサイトのヘルプなどで、困った時についてはどのような制度があるのか確認しておきましょう。

状況によっては専門家に相談した方がいいケースもあります。
お困りのときは弁護士や司法書士・法テラスにご相談ください。

オークション詐欺でお困りなら  法テラス|法律を知る  相談窓口を知る  道しるべ

参考

「インターネット新時代の法律実務Q&A 第2版」日本加除出版
電子商取引及び情報財取引等に関する準則」平成28年6月 経済産業省