司法書士のつぶやき

愛知県春日井市(勝川)の司法書士が日々の業務を通じて感じていることや、ニュースその他の雑感を綴っています。

伝染性猫腹膜炎

おはようございます。
長い間このブログを放置していましたが、色々ありました。

年度末はバタバタしていたのですが、ようやく落ち着いたところで武蔵の調子が悪くなりました。
お腹も出で居たので病院に連れて行ったところ、何回かの検査で伝染性猫腹膜炎に罹患していることが判明。

かなり絶望的な病気とのことで覚悟を決めていたのですが、薬のおかげか腹水はかなり抜けましたし(物理的に抜くことはしていません)、食欲も戻っています。

完治はまず望めないものの、このまま低空飛行でもいいから長生きして欲しいです。

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また、以前のように定期的にブログ記事を投稿したいところです(希望的観測

新しい家族を迎えました

最近バタバタしていて更新をすっぽかしていた坂口です、おはようございます。

ネコに癒される日々

タイトルですが結婚のご報告ではありません。

保護ネコと暮らす

近所のペットショップさん(現在は物販とトリミングが中心で販売をしていません)と仲良くさせていただいているのですが、そこから野良猫(捨て猫)がスーパー周辺にいるという情報を教えてくださいました。

ネコ好きでネコと暮らしたいと思ってはいたのですが、購入ではなく保護ネコをと思っていたので、現地で確認して保護することに決めました。

名前をどうしようか

オスなのですが、どういう名前にしようか考えていたけれどもなかなか思い浮かびません。
しかし、事務員の井上くんが「この顔は武蔵だな」ということで武蔵に決定。
強そうな名前になりました。

物件探し

それまで住んでいたところはペット飼育禁止だったため、事務所から近くで手ごろな物件を見つけ、今月1日に引っ越し。
広さ変わらずペット飼育可で家賃が下がるという願ったりかなったりのところを見つけられて良かったです。

ペットショップと事務所の往復

保護してからしばらくはペットショップさんに預けていました。
そこで猫用品を揃えてからは事務所との往復をはじめ、先日部屋が片付いたので月曜日から一緒に生活しています。

現在では私と一緒に出勤退勤。

事務所の顔

ネコが苦手な方もいらっしゃるため来客時はケージに入れているのですが、普段は事務所の偵察と道を歩いている方々への愛想を振りまいております。

また、ネコ好きな方の了解を得てケージから出してあげると、お客様にも愛想を振りまくという優秀さ。
みなさん笑顔でお帰りになるのを見ている私も笑顔になってしまいます。

おわりに

仕事が立て込んでいても彼が癒してくれるので、頑張ろうという気力が湧いてきます。
武蔵ともどもご来所お待ちしております。

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相続人に自分の遺産を相続させたくないとき

寒いので朝は布団から出たくないのですが、これは私だけではないと思っている坂口です、こんにちは。

2月は相続登記月間ですが、それに先んじて相続に関するお話です。

推定相続人の廃除とは

民法に次のような定めがあります。

(推定相続人の廃除)
第八百九十二条  遺留分を有する推定相続人(相続が開始した場合に相続人となるべき者をいう。以下同じ。)が、被相続人に対して虐待をし、若しくはこれに重大な侮辱を加えたとき、又は推定相続人にその他の著しい非行があったときは、被相続人は、その推定相続人の廃除を家庭裁判所に請求することができる。

(遺言による推定相続人の廃除)
第八百九十三条  被相続人遺言で推定相続人を廃除する意思を表示したときは、遺言執行者は、その遺言が効力を生じた後、遅滞なく、その推定相続人の廃除を家庭裁判所に請求しなければならない。この場合において、その推定相続人の廃除は、被相続人の死亡の時にさかのぼってその効力を生ずる。

廃除とは、虐待や重大な侮辱、その他著しい非行があったときは、相続人としての資格を丸ごと取り上げてしまうことです。

ただし「遺留分を有」しない兄弟姉妹が推定相続人のときは、廃除できません。

これは、遺留分のない兄弟姉妹については、遺言で相続させないとすることで済んでしまうからです。

ちなみに廃除は生前廃除と遺言廃除があります。いずれにしても家庭裁判所に請求する必要があるため、必ず廃除が認められるとは限らないことに注意を要します。

廃除原因

遺留分を含め相続人としての資格を剥奪することができるため、廃除するためには相応の原因が必要となります。

推定相続人が勤務先会社の金員総額5億数千万円を業務上横領した罪等により懲役5年の判決を受け服役した場合事例において廃除原因と認められませんでした。
(東京高裁昭和59年10月18日決定)

もちろん認められた事例も多数ありますが、その判断基準は次のとおりです。

推定相続人の廃除は,相続的協同関係が破壊され,又は破壊される可能性がある場合に,そのことを理由に遺留分権を有する推定相続人の相続権を奪う制度であるから,民法892条所定の廃除事由は,客観的かつ社会通念に照らし,推定相続人の遺留分を否定することが正当であると判断される程度に重大なものでなければならないと解すべきである。
神戸家裁伊丹支部平成20年10月17日審判)

つまり非行の原因が被相続人にある場合は、非行が一時的なものである場合には廃除原因にあたらないと判断されることが多いと考えられます。

廃除の効果と問題点

効果は廃除した人とされた人との間だけにとどまります(相対効)。
廃除された人と他の親族との関係では相続資格を失うということはありません。

また廃除された人に子供がいるときは、その子供が代襲相続によって廃除された相続分を手にすることができます。

折角廃除したにも関わらず、代襲相続で子供が遺産(の一部)を手にしてしまっては結局廃除した意味がないということにもなりかねません。

こういったときは、遺言で相続分を0または少なくするといった方法も検討することになります。
遺留分を侵害するような遺言はできないのですが、その相続人が生前贈与を受けているなどの場合は遺留分侵害とならないケースも考えられるからです。

さいごに

希望を叶えるための方法が1つとは限りません。
それぞれの状況に応じて手段を選ぶことが大切ですね。

会社設立と成立年月日

寒い。

すいません、あまりの寒さで単語のみの冒頭となってしまった坂口です、こんにちは。

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会社を作ったよと言える日付

新しく会社を立ち上げたとき、どのタイミングから対外的にしっかりと設立したということを言えるのでしょうか。

会社成立の要件(会社の誕生日)

法律上、会社設立はどう定められているのかというと設立の登記となっています。

会社法
(株式会社の成立)
第四十九条  株式会社は、その本店の所在地において設立の登記をすることによって成立する。

つまり、設立の登記がされてはじめて対外的に会社ができましたと胸を張っていえることになります。
具体的には設立登記申請を行った日です。

登記までは設立準備段階となるため、たとえば会社名義の口座をつくることはできません。
(実務上、法人口座を作るためには会社の定款だけではなく会社の謄本も要求されます)

設立登記申請書

この登記を法務局に申請することになるのですが、自分で申請する(本人申請)ことは可能なのでしょうか。

結論は可能です。

不備があったりすると法務局から電話がかかってきて補正しなければいけないため、慣れていないときは何度も足を運ぶことになるとは思うのですが、本人申請は何ら問題ありません。

ただし場合によっては申請却下・取下げとなることもあるため、会社設立日がズレてしまうことも考慮しておく必要があります。

いわゆる非司行為

では、誰かに申請書を作成してもらった場合はどうなのでしょうか。

有償無償にかかわらず業として法務局へ提出する書類を作成することは、司法書士法違反となります。
この業としてというのは、反復継続してと考えていただければ問題ありません。

他士業の方もインターネット上で設立について案内を出しているのをよく目にします。

登記申請のみ司法書士に依頼するというパターンが多いのですが、司法書士へ依頼することなく申請書を作成して本人申請を行っているところもあるというのを耳にしたことがあります。

このような本人申請のときは、何かあれば法務局から電話がかかってきますし、取下げなどのときは責任を負ってはくれないことになります。

違法行為に加担しないために、書類の中に司法書士への委任状があるかないかをご確認ください。
仮に委任状に署名捺印したとしても、その委任先が司法書士ではなく個人のときも原則アウトです。

ワンストップサービスでやってくれるからそれでもいいやと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そのようなことをしている事務所等は他にも違法行為を行っている可能性があり、それに加担しているという意識をもっていただけたら幸いです。

さいごに

少々堅苦しいことを記載していますが、法律は遵守すべきものです。
自戒の念を込めて書かせていただいたことをご理解ください。

 

時間外労働と管理監督者

成人の日が1月15日とはならないんですよね。
少々さびしく感じる坂口です、こんにちは。

以前に懲戒解雇について記事にしましたが、今回は割増賃金と管理監督者についてです。

管理監督者とは

時間外労働をしたとしても管理監督者は割増賃金を請求することができないと労働基準法に規定されています。

(労働時間等に関する規定の適用除外)
第四十一条  この章、第六章及び第六章の二で定める労働時間、休憩及び休日に関する規定は、次の各号の一に該当する労働者については適用しない。
一  別表第一第六号(林業を除く。)又は第七号に掲げる事業に従事する者
二  事業の種類にかかわらず監督若しくは管理の地位にある者又は機密の事務を取り扱う者
三  監視又は断続的労働に従事する者で、使用者が行政官庁の許可を受けたもの


別表第一 (第三十三条、第四十条、第四十一条、第五十六条、第六十一条関係)
一ないし五(略)
六 土地の耕作若しくは開墾又は植物の栽植、栽培、採取若しくは伐採の事業その他農林の事業
七 動物の飼育又は水産動植物の採捕若しくは養殖の事業その他の畜産、養蚕又は水産の事業
八号以下略

 

では、この管理監督者とはどのような人のことを指すのでしょうか。

法規上直ちに明確ではなく、実質的に判断されることになります(昭22.9.13発基17、昭和63.3.14・発基150)

この実質的判断の基準は次のとおりとなっています。

人事権

一定の範囲で人事権を持っていることが必要です。

課長や部長といった役職は人事評価をすることもあって管理職と言われることが多いです。

しかし、人事評価権限のみでは人事権限である採用や解雇の権限を持っているとはいえないため、管理監督者ではありません。

経営権

店長などは店の権限を任されています。採用などの人事権も持っていることが大半です。したがって管理監督者のように思われるかもしれません。

しかし商品の選択や販売方法、販売価格を本社が決めているときは、店長は経営側ではなくその指揮命令に従う役職であって管理監督者とはいえないことになります。

先の人事権も含めて、経営とどれだけ一体となっているかが重要なポイントです。

名ばかり役職・名ばかり経営者は実質において経営側とはいえません。

待遇

会社内での待遇も判断基準です。

地位にふさわしい賃金や役職手当、ボーナスの支給であるかどうかも管理監督者かどうかを判断する重要な要素となります。

割増賃金の請求の可否

たしかに労働基準法において管理監督者は割増賃金を請求できません。

しかし、管理監督者というためには経営側の人間であることが要求されます。一般的に課長や部長には採用や解雇といった人事権限はありませんし、本社の指揮命令に従うしかない店長も経営側とはいえません。

つまり時間外労働に対する割増賃金を請求できることになります。

もちろん請求できることと、請求することは別問題です。
請求してしまったがために、会社にいづらくなってしまうことも考えられます。場合によっては不当解雇される可能性も否定できません。

それぞれの事情を総合的に判断する必要があるということです。

また、今回は触れていませんが、管理監督者以外にも割増賃金の適用を受けられないケースがあります。

労働に関する困りごとがあるときは弁護士または司法書士に相談してみてはいかがでしょうか。
市の無料相談会や法テラスを利用するという方法もあることを覚えておくだけでも違うと思います。

プレゼントと贈与

クリスマスの翌日ともなると、インターネットオークションやフリーマーケットなどでプレゼントと思しき品が出品されているのを目の当たりにすると、なんとも言えない気持ちになってしまう坂口です、こんにちは。

そういえば無線LANケーブルなんてものも売っているそうですが、有線なのか無線なのかさっぱりわかりませんね。

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プレゼントについて

一般的にプレゼントは対価を要求するものではありません。
つまり贈与契約です。

こういってしまうと大げさだなと感じてしまいますが、これも立派な契約となります。

書面と契約

契約というと書面を交わすイメージが強いかもしれませんが、法律上書面を要求していないものも多数あります。

贈与契約も書面を必要とはしていません。

では契約書を交わしたときは何か違いが生まれるのでしょうか?

実は、大きな違いがあり、民法に次のように定められています。

(書面によらない贈与の撤回)
第五百五十条  書面によらない贈与は、各当事者が撤回することができる。ただし、履行の終わった部分については、この限りでない。

つまり、書面による贈与の場合は一方的に撤回することができないということです。

贈与と撤回

書面にしていない口約束だけの贈与は、
「あげるって言ったけど、気が変わったからあげない」
と言うのは問題はありません。

しかし、但書きのところに注意が必要です

履行の終わった部分については、この限りでない。」

これは、一般的なプレゼントである動産の場合、引渡しを意味します。

プレゼントを相手方に贈ってしまうと、この履行が終わったことを意味するので、一方的な撤回はできません。

負担付贈与とは

「あげる代わりに○○をやってくれ」

これは貰うだけではなく義務がくっついているもので、単純な贈与ではなく負担付贈与と言います。

(負担付贈与)
第五百五十三条  負担付贈与については、この節に定めるもののほか、その性質に反しない限り、双務契約に関する規定を準用する。

法律上、贈与と負担付贈与は区別されているため、貰った側が義務を果たすまで拒むこと(同時履行の抗弁権)や義務を果たさないときには解除することができるという点で、贈与と異なります。

※ただし、解除については無制限に認められるわけではないことに注意

税金について

プレゼントが贈与であるなら、当然贈与税も関係してきます。

個人からもらった香典・花輪代・年末年始の贈答・祝物または見舞いなどのための金品で、社会通念上相当と認められるものについては非課税なので、一般的に税金が課されるケースは少ないと思いますが、絶対ないとは言い切れません。

以下に国税庁の贈与税に関するページをリンクしておきますので、気になる方はご参照ください。

贈与と税金|贈与税|国税庁

また、貰ったプレゼントを売却する場合は贈与税よりも身近に課税対象となることがあります。

バレなければいいなんて考えないようにしましょう。

税金については専門家である税理士から具体的なアドバイスをいただくようにお願いします。

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